様々な調査研究で早生まれの子は将来的に不利だと言われていますが、逆にその理由や背景にあると考えられることを知り、子育て・教育に取り入れることができれば、むしろその部分を強化できることにもなります。
この記事では
- これまでの早生まれの大規模な調査研究や習い事関連の書籍
- 3月早生まれの子の実際の経験談
などを元に、早生まれの子の習い事を選ぶ上での大事なポイントとその理由、そして、おすすめの習い事を紹介します。
※この記事には塾や幼児教室というような勉強関連の話は書いてありません。
早期教育が悪いということではないですが、場合によってはそれが弊害になる可能性もあるので注意。(その理由は本文参照)
早生まれの子に特に必要な能力である非認知能力は、決して早生まれに限られた話ではないので、本記事はすべてのお子さんの習い事の参考にして頂ければと思います。
特に早生まれにおすすめの【非認知能力を伸ばす通信教育】については以下の記事で紹介しています。
帰国子女×理系大学院卒×大手企業10年以上2児ママ。 上の子は3月早生まれ小学生。海外経験や10年以上の企業経験も含めて、これからの時代に子供にどんな力をどう養っていってもらうか日々模索。情報収集・情報発信が趣味。エビデンスや実際の経験を重視。詳しいプロフィールはこちら
早生まれの子供の習い事を考える前に知っておきたいこと
本記事を書くにあたり主に引用・参考にさせて頂いた書籍と早生まれに関連する調査研究についてまずは紹介させて頂きます。
早生まれの習い事を考える上で読んでおきたい書籍
習い事を考えるにあたりおすすめしたい書籍は以下に紹介する「頭のいい子が育つ習い事」です。
他にも早生まれにとって大事な要素となる非認知能力に関連する本も多数おすすめしたいものがありますが、ここで書ききれませんし、“習い事”という観点ではこちらの書籍が最もお勧めです。
※今後他の非認知能力に関するこれだけは読んでおきたい!と思うおすすめの本について記事を書いていく予定です。
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東大家庭教師友の会が出版しており、実際に東大在学中の方々にアンケートを取った生の声をまとめています。
東大生と一般の方々での習い事ランキング比較や、東大生の親の年収調査、東大生を育てた家庭のルールといったところも載っています。
ちなみに、恐らく多くの人の手にとってもらいたいという背景もあって”頭のいい子が育つ”というキャッチーなタイトルをつけたのだと思いますが、正直、”頭のいい子が育つ”というタイトルは飛躍しすぎな気もします。
しかしこの本では
どんな習い事からどういった能力・効果が得られたのかという点を多くの生の声から整理・分析・考察し、読みやすくまとめられており、子供の習い事を考える上でとても参考になります。
東大生が云々というところよりも、どんな習い事がどのように活かされたのかというポイントが大事だと思います。
筆者自身も習い事を振り返り、確かにそうだったなと納得することが多々ありました。
- ママ・パパどちらか一方だけが読むのではなく、是非2人で目を通して頂きたいと思います。
- 2015年出版で、そもそも東大生が昔やっていた習い事の話なので、当たり前ですがプログラミングといった最近の習い事は含まれていません。しかし繰り返しになりますが、大事なのはそこではなく、どんな習い事でどういう効果・力が得られるのかを参考にして頂きたいと思います。
早生まれの習い事を考える上で参考になる調査研究(早生まれに必要なこととその理由)
続いて、本記事で参考とさせて頂く、早生まれについての調査研究論文です。
早生まれの研究に関しては、以下でご紹介する東大の山口先生、慶應の中室先生、スポーツにおける早生まれ調査研究をされている東京農大の勝亦先生などがいらっしゃいますが、ここでは山口教授や中室先生らの調査論文を紹介します。
2020年7月に東京大学大学院経済学研究科の山口教授らにより、「早生まれの不利は大人までつづく」という趣旨の論文が発表されました。
早生まれの子の親が我が子のためと思ってとっている”対策”が逆に早生まれっ子たちを不利な状況にしているという考察がなされています。
子供のためと思っていろいろやっている親からすると少し衝撃を受けてしまいますよね。
この論文に書かれたことがまとまっている山口教授のインタービュー記事がありましたので、少し長いですが一部を引用させて頂きます。
早生まれの不利は大人になっても消えません。30~34歳の所得を比較した先行研究によると、早生まれのほうが約4%低いという結果が出ています。この年齢になれば3月生まれと4月生まれで生物的な能力差はないので、知力や体力、体格ではなく社会の仕組みそのものが、早生まれの不利を固定化する方向に働いていると考えられます。
理解の鍵は「認知能力」と「非認知能力」です。認知能力とは、IQ(知能指数)や学力テストなどで示される能力を指します。一方、非認知能力は「最後までやり抜く力」や「感情をコントロールする力」「他人と良い関係を築く力」といった能力を指します。近年の研究で、社会的に成功する人は非認知能力が高いことがわかってきています。早生まれの子どもは、同じ学年の遅生まれの子どもに比べて認知能力と非認知能力がともに低い傾向がありました。
学年を上がるごとのデータも解析し、いわゆる認知能力と呼ばれる学力に関しては、学年が上がるにつれて縮まるのに対して、非認知能力は縮まらないというデータが出ており、その理由として、以下のようなことが考えられると考察しています。
早生まれが不利にならないように、親や周りの人が家での勉強や読書、塾通いを積極的に促していると推測されます。そうなると当然、子ども同士で遊んだり、スポーツをしたりする時間は減るので、これが非認知能力が育ちにくくなっていることに影響している可能性があります。もともと不利な立場にある早生まれの子どもたちは、親が子を思うための「対策」によって、より不利な状況に陥ってしまっているのです。
上記の引用文にあるように、この調査研究では
早生まれが不利にならないようにと、親や周りの人が家での勉強や読書、塾通いを積極的に促し、それが非認知能力が育ちにくくなっていることに影響していることも考えられる
と考察しています。
また、その本調査研究で以下のことが明らかとなっています。
- 学校外での学習時間と読書時間や通塾率も早生まれのほうが高い傾向にあり、早生まれの家庭は学力面で不利を跳ね返すために補完的な教育投資を行っていると考えられる
- 屋外での遊びやスポーツへの参加、塾以外の習い事については、早生まれの子どもたちの参加率が低い
学校外で使える時間とお金には限りがあるため、このような差が出て、非認知能力を伸ばす活動が不足してしまうのではないかとも考察されていました。
少し長くなりましたが、
幼児期から学力面に注力するのではなく、様々な経験を通して非認知能力を伸ばすことで早生まれの不利をカバーできる可能性が高いです。
※繰り返しますが、学力面に注力するのが悪いというわけではなく、限られた時間を何を優先して過ごすのかが重要になります。
本記事で引用した山口教授のインタビュー記事はこちら↓
早生まれは高校入試にも影響!? 東大教授が説く「不利のはね返し方」|早生まれに負けない子育て|朝日新聞EduA (asahi.com)
山口教授らの論文(英語)に興味がある方はこちら↓
Month-of-Birth Effects on Skills and Skill Formation(生まれ月がスキルやスキル形成に及ぼす影響)
※論文のPDF版(全編英語)はこちら
早生まれにとって劣等感を感じることも大きな負の要素
様々な団体スポーツ界において早生まれが圧倒的に少ないのは有名な話ですが、その一因として、幼少期に体格差などでレギュラーになれない、他の子と比べてできないなどで早期に諦めてしまう/諦めざるを得ない状況があるためと考えられています。
勝亦先生が分かりやすく図解してくださっています。
スポーツだけに限らず、劣等感は他の面でもすぐに諦める負のスパイラルに繋がりますので、自信・自己肯定感を持てるものがあれば劣等感払拭に繋がると考えられる。
早生まれの習い事選びで大事なポイント
先ほど紹介した調査研究では、いわゆる非認知能力を育むことが早生まれにとって大事だと考察しています。また、劣等感を感じないことも大事になってきます。
非認知能力というのは、様々な能力を総合したものであり、具体的にはチャレンジ精神、他人との調和・コミュニケーション力、諦めないでやり抜く力(結局は自己肯定感・自制心・決断力等が含まれる)など様々な能力がひっくるめられています。
つまり、これらの能力のどれかしらでも得ることができる/伸ばすことができる習い事は非認知能力向上に繋がるといえます。
勿論、子供の個性は千差万別で、それぞれ興味関心・取り組み方・集中力というのが元々違い、同じ1つの習い事から上記の能力を概ね得られる子もいれば、そうでない子もいて様々です。
しかし、幼少期は子供から「これがやりたい」とはなかなかいならないと思いますので、親が考え実際にやらせてあげてみて、本人の様子を見ていくのがいいのではと思います。
勿論、もしお子さんが既に習ってみたいという習い事の希望があれば、この記事書いてあるような小難しいことなんて考えず、それを取り組ませてあげるのが一番だと思います!
ということで
早生まれの習い事選びで意識すべき大事なポイントを抜粋してわかりやすく以下にまとめます。
- (劣等感を払拭できる)自己肯定感
- 自制心/自己コントロール力
- 諦めずにやり抜く力
- 調和・共感力含めたコミュニケーション力
などの非認知能力を向上できるかどうか
早生まれにおすすめの非認知能力の向上に繋がる習い事
それでは、先ほどの挙げた早生まれが特に得たい非認知能力が養えるおすすめの習い事にはどのようなものがあるのでしょうか。
勿論、どのような習い事だって非認知能力を養える可能性はあります。
しかし、ここでは、先述した東大生の習い事の本、そして、我が家の3月早生まれの子の経験談も含めて、どの習い事からどんな能力が”得やすいか”といった観点からおすすめの習い事を見ていきたいと思います。
まず最初にまとめを書き、そのあと、なぜそれらがおすすめか個別に書いていきます。
早生まれにおすすめの習い事まとめ
上述してきたことを踏まえたうえでの早生まれにおすすめの習い事は以下です。
- 水泳
- ピアノ
- 英語・英会話
- 団体スポーツ
ここでは”学習塾”関係に関しては習い事としては除外しています。
著書「頭のいい子が育つ習い事」によれば、東大生がやってきた習い事の多い順が上位3つは水泳、ピアノ、英会話という結果だったそうです。
※こちらも学習塾はアンケートから除外されています
この東大生アンケートによれば、水泳、ピアノは半分以上もの人がやっていた習い事とのこと。具体的なパーセンテージや4位、5位といったところはは是非本の方で見てみてくださいね。
では、ここからそれぞれの習い事でどんな効果・能力が得られる可能性があるのか見ていきましょう。
水泳
水泳はそもそも、ケガの心配もあまりなく、高齢者も勧められるような全身の筋肉をまんべんなく使ったスポーツといえます。
その上で以下の要素が挙げられると思います。
- 自分のペースで進められる
- 身体の小ささが進み方の大きな差として表れない
- 教室では細かいレベル分けされ諦めずに継続・努力すれば必ず上達できるという実感でき、達成感・自信が得られる
- 反復練習が基本
- 自分のどのポイントを改善・強化すべきか自分で把握・練習・克服というステップが踏める
- 訓練を重ねる忍耐力が得られる
読んでみればそりゃそうだと思うポイントも多いと思いますが、このように書き出してみると非認知能力をアップさせる要素が詰まっていますね。
水泳を習っていた東大生の声
著者「頭のいい子が育つ習い事」から引用します。
「水泳で”やればやるほどできるようになるという経験をずっと重ねてきたおかげで、”何事も練習すれば必ずできる”というのが、無意識のうちに自分のなかに刷り込まれた気がします。それは、勉強の姿勢にもつながった。例えば、わからない問題があっても、”今はわからないけど、地道に攻略していけば自分でも必ずできるようになる”と、自然に思えるようになった。」
引用元:「頭のいい子が育つ習い事」
そもそも子供の頃にこんなことを考えてやっている子なんてほとんどいないと思いますし、この東大生もこう振り返って感じていることだ思いますが、
水泳はどんな子でも絶対に少しずつは上達できるものなので、粘り強くがんばるという諦めない気持ちや自制心が報われ、自己肯定感を得るという大事な体験ができる習い事だと思います。
我が家の3月早生まれの水泳経験談
我が家の早生まれ(現在小学生1年生)は親子ベビースイミングから開始。赤ちゃんの頃から水が顔にかかることを怖がり、普段のシャワーも配慮が必要で、少しでも水遊びが楽しくなればと始めたのがきっかけでした。
※結局水の中に入れるようになるのは3歳間近でとても時間がかかりましたけど。笑
そもそも嫌がることはやらせないというスタンスで、水で楽しく遊ぶだけにとどめ、本人はスイミングにいくのが楽しかったようです。
6歳現在、3歳まで全く水に顔がつけられなかった子が今ではクロールを泳げるようになりました。
早生まれが関係しているか分かりませんが、幼児クラスのときも今の小学生クラスでも、同時期にスタートしたお友達よりも常に遅いペースですが、着実に一歩一歩進んでいます。
毎回新しいワッペンをもらうたびに大喜びです。この喜び・達成感は次の目標までの糧になっています。
小学校に入り、お友達との差を感じてしまっていたときもありましたが
「友達との差なんてどうでもよくて、去年の自分よりうまくなれればすごいこと!」
という話をよくしていて、本人もそれをよくわかってきました。
あんなに水に顔がつけられなかったのにね~という話をすると、本人もそんな自分が頑張ってきたからこそここまでこれたという実感がもてるようです。
最近では、なぜテストを合格できないのか・なぜうまく泳げないのかを自分で考えるようになってきました。
勉強・仕事だけに限らず、何事においてもやみくもに粘り強く継続しても残念ながらあまり効果はなく、やはり課題抽出・対策を考え・クリアしていける非認知能力が非常に重要です。子供が幼少期からそういったステップを少しづつ踏めるというのはとても良い経験になっているなと感じています。
ピアノ
表現力や豊かな感性などが育つことはもちろん、細かい指の動きが脳に良いともいわれるピアノ。
ピアノにも非認知能力を得るための要素がたくさんあります。
筆者自身も小学校から高校までやっていましたが、習ってきてよかったと思っている習い事です。
水泳と共通する部分も多々あり、ピアノならではのところを太文字にしました。
- 自分のペースで進められる
- 身体の小ささなどが進み方の大きな差として表れない
- 毎日/計画的に家でコツコツ練習が必要
- 反復練習が基本
- 曲が弾けるようになっていくうちに継続・努力すれば必ず上達できるという意識がもてる・達成感・自信が得られる
- 自分のどのポイントを改善・強化すべきか自分で把握・練習・克服というステップが踏める
- 訓練を重ねる忍耐力が得られる
- 暗譜(曲を覚える)がある
- 発表会という計画的に進め、自分ひとりで責任をもって披露する場がある
- 段々と曲の背景や作曲家の意図などを汲み取る必要がある
- 将来様々な楽器にチャレンジし吹奏楽やオーケストラなど団体で一つのものをつくりあげるものに参加できる可能性や、人生を通した趣味に通ずる可能性がある
書き出すとキリがないほどたくさんありますね!
幼少期から毎日机に向かって何かしていると勉強に取り組む習慣がつきますが、毎日練習しなくてはならないピアノも同じです。
毎日コツコツ練習し、できないところを自分で把握し、反復練習して少しずつ曲が弾けるようになり、最終的に発表会に向けて暗譜し、たくさんの人の前で一人で発表することになります。
幼少期から多くの人前で何かを発表する機会を経験することは精神力も強化されますし、やりきったという達成感と自己肯定感に繋がります。
ちなみにこちらの本は、以下のような項目をはじめとして、ピアノに焦点をあてて、様々な調査結果なども紹介しながら非常に詳しく書かれています。
- 習わなければ大損!すでに進学校は音楽を重視(ピアノを学ばないリクス、音楽を重視する私立進学校など)
- ピアノは子どもの「非認知能力」を鍛える
- 「ピアノは脳にいい」は本当か?
- 子どもに合った教室の探し方
ピアノを習っていた東大生の声
著者「頭のいい子が育つ習い事」から引用します。
「毎日ピアノに向かって練習する日課は、そのまま机に向かって勉強する習慣にもつながりました。(中略)」
「ピアノを練習するときには、自分が今できている箇所とできない箇所をしっかり把握し、できない箇所は何度も繰り返し練習する必要があります。(中略)勉強も同じですよね。できるところとできないところ、得意なところと苦手なところを把握し、自分のなかではっきりと意識することが大事なんです。その上で、できない部分は”反復練習”しなければならない。そういう習慣が、なんとなくついていますね。」
他にも、次のレッスンや発表会に向けて計画的に練習しなければならないことを経験していくことで、勉強においても計画的に進める力につながったというような意見などをはじめ、たくさんのピアノをやっていたからこそ得られたと考えている意見が載っています。
ピアノも水泳と同様に、諦めずにやり抜く力や、達成感からの自己肯定感を得られる習い事であり、ゴールに向けて計画的に進めるという自己コントロール力も身につく習い事と考えられます。
我が家の3月早生まれピアノ経験談
我が家ではピアノを6歳になってすぐから始めました。
習い始めて最初の簡単な曲はどんどん弾けるようになりましたが、段々右左がバラバラの音符になってくると苦戦し、よく泣いてすぐに練習をやめていますが、最初は水に顔を付けることすらできなかったのがスイミングでも泳げるようになってきた経を自分自身でよく理解しているので、また次の日から練習に立ち向かっています。
まだ習い始めて1年も経っていませんが、ピアノは自分の好きな曲を弾くという楽しみもはさみつつ、レッスンの日をゴールにして反復練習をし徐々に弾けるようになったり、先生の前で披露し拍手もしてもらうことで、達成感と自己肯定感に繋がっているようです。
尚、文中でも紹介した以下の本は”ピアノを習うことの子供のメリット”が非常に詳しく書かれており、”進学校”や”非認知能力”とピアノについて興味がある方は是非参考にしてください。
続いて習い事でなかったとしても幼児期から絶対に取り組むべき英語についてです!
英語・英会話
やはり英語ができると世界中の人とコミュニケーションを取れる可能性は格段に上がります。
英語ができなくてもコミュニケーション力は身に着けられますが、世界中のいろんな人・本から幅広い考え方が得られることは子供時代から経験できると視野が広がります。
また見方を変えますが、
冒頭でも述べたように、どうしても早生まれは子供時代の体格の差で運動面で不利で、実際各種団体スポーツ界において早生まれは圧倒的に少ないという調査結果が出ており、そこには早生まれが劣等感を感じて早期に諦めてしまうことが一因として考えられています。
その中で、英語は早生まれ云々に関係なく自分の力でいくらでも上達し周りより秀でることはできますので、学校生活において多方面で生じてしまう劣等感も払拭できるほどの自信に繋げることもできると個人的には思っています。
勿論、自信がもてるものがあるならば、英語でなくても何でもいいのですが、学校生活で比較されるものにおいて自信にでき、さらにそれが結果的にコミュニケーションや視野を広められるツールとして使え、社会人としても大きな強みになるという意味で英語は非常に重要だと思います。
言うまでもなく英語ができると大学時代、就活時、そして仕事の面においてもかなりの強みになります。
筆者のプロフィールにも書きましたが、理系であっても、英語ができれば論文の読み書きができ、他国の研究者とコミュニケーションが取れ、就職のときも英語ができるかどうかでかなり門戸が開きますし、会社で重宝されます。
英会話を習っていた東大生の声
「英会話を習ったことで、ほかの子よりもアドバンテージがある教科が持てる。(中略)そういった教科がひとつでもあれば、それは自信につながって、ほかの教科にも影響します。」
まさに英語のおかげで自信が持てたという意見ですね。
また、異文化に興味を持って、留学などにも自然と感心をもつようになったという意見を含めて、様々な意見が寄せられていました。
英語・英会話はコミュニケーション力や広い視野を身につけられるだけでなく、学校生活において一つの自信とすることで他に良い影響を与えられる可能性がある。
我が家の3月早生まれ英語経験談
我が家では1歳からDWE(ディズニー英語)に取り組んできて、簡単な英語はもうわかっているので、学校のネイティブの先生による英語の時間もとっつきやすく、人より知っている状態にあると思います。
運動の面では劣っていることを本人は感じているようですが、学校で自分でもできる・得意な教科があることは大切だなと見てて感じます。
ちなみに、筆者は帰国子女で(しかも小学校高学年からという微妙な入りで苦労した)、これまで様々な幼児英語教材を見てきましたが、幼少期から英語に取り組む方はディズニー英語が秀逸だと思っています。
その理由についても詳しい記事を書きたいと思っていますが、とにかく英語は「生きた英語を文章として」繰り返し繰り返し聞くことが非常に重要です。
4歳以上からディズニー英語に取り組むことも可能ですが、好きなアニメを見たがるようになってしまった子にはなかなか厳しい部分がありますので、安く会話がたくさんできるオンライン英会話がおすすめになってきます。
以下のように
- リップルキッズパークのような子供向け専門のオンライン英会話
- 子供から大人まで高いコスパで2020年度オンライン英会話サービス評価満足度No.1にもなったDMM英会話
などがおすすめです。
勿論これらは個人的なおすすめであって、どのオンライン英会話でもいいのですが勿論いいのですが、我が子にはどれが合うのかはネット上のクチコミよりも様々な無料体験レッスンを実際に受けていくことも大切かと思います。
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団体スポーツ
団体スポーツは早生まれは不利だと書いてきましたが、一方で、以下のような要素があります。
- 厳しい練習に耐え練習も試合も諦めないでやり抜く必要がある
- コミュニケーション力・調和力が極めて大事
- どうやったら勝てるか全体を俯瞰し自分の位置を確認し戦略を立てる必要がある
自分自身と全体の課題を把握してコミュニケーションを計りながら目標に向かい、勝利を勝ち取るというステップは、非認知能力にとって重要な要素が詰まっています。
例えば、元日本代表の内田篤人選手は早生まれ選抜といって、早生まれの子たちから発掘してもらえた選手になりますが、今後も団体スポーツにおいて早生まれへの対応は変わってくるとは思いますが、プロチー傘下のチームでない限り、そんな配慮をしてくれることはあまりないと思います。
もしお子さんが周りについていけずになっている状況がきたら、早生まれは最初に少しハンデがある場合があることを伝えて、諦めずにやっていればそのうちチャンスが訪れるという話をしても良いかもしれませんね。
我が家の早生まれも足が遅く、かけっこが嫌になってしまいそうでしたが、とにかく最後まで全力で走ることがかっこいいし大事なことだと伝えています。
その他の習い事
今回ここには紹介しなかった習い事は他にもたくさんあります。
空手・合気道・剣道などの武道、体操、バレエ・ダンス、そろばん、習字、絵画教室、そして、最近若い人たちの活躍が目覚ましい囲碁や将棋、そして、近年人気になってきたプログラミング教室など、挙げるときりがないくらいの数あります。
本文中でも繰り返しになりますが、どんな習い事であっても、諦めずに継続するということや達成感・自己肯定感が得られるものが多いと思います。
あくまでも参考でしかないですが、東大生たちがどんな習い事をしてどういった効果が得られたと思っているかという話を詳しく見てみたい方は、度々紹介してきた著書「頭のいい子が育つ習い事」を読んでみてください。
ちなみに、教育関係は正解がない分野ですので、たくさんの著書を読むことをおすすめします。
ご自身の子育て・教育方針に合ったものを見つけることも大切だと思いますが、子供の個性も様々なですし、一見違う考え方の本も読んでみることも新たな視点を得るきっかけになります。
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まとめ:習い事も通して非認知能力を育み早生まれの不利を払拭しよう!
早生まれは損・不利だと言われてしまいますが、個人的には個性の方が強いと思うものの、やはり大規模な調査をしたときに見た”傾向”としては、早生まれはやはり不利という数値が出てしまうのだと思います。
しかし、不利になってしまう背景の一つとして考えられ、特に早生まれは重点的に育てたい「非認知能力の向上」に取り組むことで不利な状態を避けられる可能性が高いですし、不利どころか、ビジネスにおいても大いに役立ちます。
日ごろの親の子供への接し方や遊びなどの経験も大事ですが、本記事で紹介した習い事もうまく活用して非認知能力を向上させていきたいですね。
子供は個性が千差万別です。
親も無理せず、お子さんが楽しめ、そして、非認知能力などお子さんの将来の糧となる力を育み、あわよくば大人になったときの趣味としても続けられる習い事が見つかるといいですね。
尚、早生まれにおすすめの非認知能力を伸ばす通信教育については以下の記事にまとめています。
また、幼児教室と通信教育どちらに取り組むか迷われている方は以下の記事を参考にしてください。
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